Match Report
2005.5.21
村上潤二 vs 鈴木拓也(ワタナベ)10回戦
後楽園ホール


1R
オープニングヒットはストレートのボディ。
速いステップを切りながら、ジャブ、飛び込んでくる前に、ストレートをあわせる。
鈴木は固く、肩が回っていないため、後手にまわる。
負けじと強振するが、速いステップにかわされ、距離を殺され、当てられない。
一発も被弾せず、ラウンド終了。

2R
さらに速くステップを切り、速いジャブをきめる。
あわてた鈴木は狙うが、とどかず。
鈴木が右を振りかぶったところに、左フック一閃。
カウントナインで立つも、足元がおぼつかず、ストップとなった。

2RKO勝利

☆試合を終えて☆
The潤二、スピードスターの真骨頂、正に圧巻のKO劇であった。
マトにならない。
相手がパンチの標的として、捕らえようとした瞬間、スッっと、サイドにステップし、そこにいない。
とびこもうとした矢先、ビシャっとジャブが飛んでくる。
立て直そうとすると今度は、ロングレンジから右ストレートが、矢になって飛んでくる。
それでも突っ込むと、すでにそこには、いない…。
かつて、IBFバンタムウェイトの名チャンプ、オルランド・カニザレスは、たった
一つの事を徹底させ、16度防衛という長期安定政権を築いた。
それは「打ち終わった後、サイドステップ」
村上はそれをも、ツールの一つとして、自分の武器にしている。
さらに、パンチ力、スピード、キレ、足の速さ、目のよさ。
この試合は、すべてが高次元で結集し、良い方向に出た、見本となる試合であった。

この試合までの戦績
村上潤二 15戦11勝(4KO)3敗1分
鈴木拓也  9戦 7勝(5KO)2敗
この試合で
村上潤二選手は
     16戦12勝(5KO)3敗1分    
になりました。
Report by S.Watanabe
Photo→