Match Report
2004.9.18
村上潤二 vs ジャガー哲也(倉敷守安)
後楽園ホール


1R
オープニングヒットは村上の右ストレート。
ジャガーを中心に左右にステップを切る村上に対し、大きいパンチを振るいながら、村上のあとを追うジャガー。
右ジャブから、左ストレート、ワンツー、ボディを拳の芯で当てた村上に対し、
ジャガーはジャブを一発ヒットさせただけに終わった。

2R
村上の右ジャブが冴える。
バックステップは連続させず、サイドステップを左右に多様し、サークリングする村上に対し、
トリッキーな動きから、強振狙いのジャガー。
カウンターとなる強い右ニ発、ワンツーを芯で当てた村上に対し、
繰り出しがパンチの多いジャガーは、ボディ二発を当てるのみ。

3R
村上の引き足の速さと、サイドステップが冴える。
リードのストレート、右フック、ワンツーを二回、カウンター気味に強烈にヒットさせた村上に対し、
追うジャガーはボディと、ワワンツーを浅く、ヒットさせた。

4R
サークリングに無駄がなくなり、見切りによるデフェンスが増える村上。その分、打撃の応酬の様相を呈す。
ボディの打ち合いから、ワンツーを二回、ジャブ、右フック、左ストレートを強烈に芯でヒットさせる村上に対し、
強振するジャガーは右フックと、ボディを村上にヒットさせた。

5R
村上はパンチもディフェンシブに使う。序盤、村上の右フックがクリーンヒット。
顎をあげられたジャガーは、身体を預け、接近しボディフックを叩き続けることで、ダウンを回避する。
ジャブでジャガーの突進を止めるも、ステップを切る村上に対し、
まっすぐ追うしかないジャガーは、足元がおぼつかなくなる。
村上の左ストレートがクリーンヒット。身体を預け、ダウンを回避するジャガー。
ラウンド終了後、ジャガーの膝が、笑っている。
ジャガーにサイドステップによる、進路遮断のオフェンスがあれば、試合はもう少し均衡した印象は否めない。

6R
劣勢のジャガーは、大きいパンチに力を込め、ボディにまとめてくる。
疲れが出た村上が、右ストレート、フックを被弾。
が、村上もワンツーを3回クリーンヒットさせ、強弱をつけたジャブ、右ストレートで
ジャガーに大きなダメージを与えた。

7R
ジャガーは足にきており、前に出て村上に体重を預けながら、パンチを当てるしかない。
出鼻のジャブ、ジャガーの大きな右をかわし、当てるコンパクトなワンツー。
終盤、右フックから左ストレートをつなぎ、ジャガーの膝がカクカク揺れた。

8R
序盤の村上、集中力のギアを上げ、早いステップでのディフェンスワークと、出
鼻に合わせるカウンターは圧巻であった。ジャガー必死の強振で身体を預ける。
後半、距離が詰まり、身体がもつれるも、パンチはガードし、
ジャガーの肝心な強打は、空を切り、ゴングとなった。

☆試合を終えて☆
マタドール、アンタッチャブルの呼称を持つ、村上潤二、面目躍如の完封劇であった。
ステップバック、サイドステップ、見切りの天才が、この試合、インサイドのデフェンスと、
なによりパンチで相手の攻撃を止めるという、デフェンスワークを披露した様は、正に攻防兼備。
見事なニュー潤二のお披露目となった。

3-0の判定勝利。

この試合までの戦績
ジャガー哲也 17戦14勝(8KO)2敗1分
村上潤二   13戦 9勝(4KO)3敗1分

この試合で村上潤二は
       14戦10勝(4KO)3敗1分
となりました。 
Report by S.Watanabe
Photo→